第8章
優しさ
第31話
ユウキの家に着いた
家の中に入って、私は思わず前を歩く
ユウキの服を引っ張りながら、泣き崩れた
「アヤネ…」と、ユウキは言って
ギュッと抱きしめてくれた
「アヤネ、身体、痛くないか?」
私は頷いた
少し痛みは残っているけど
そのうち、アザも消えて楽になる
でも、心の傷の方が痛く感じる
ユウキの優しい声、抱きしめられた安心感
まるで、守って貰っているみたいだった
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