第7話

『日曜なら、午後から会えるよ』



悪いと思ったのか、大翔はフォローするようにそう言ってきた。



でもね?



「大翔の誕生日だから、明日会いたいのに。日曜じゃ意味無いよ……」



無茶な事を言ってるって分かってるけど、こればっかりは譲れなかった。


駄々をこねる幼児の様だと呆れられても、明日会いたいっていう気持ちは抑えられない。



『俺は別に、誕生日じゃなくても会えたら嬉しいよ?』



こんな時、五つ下の彼が自分よりよっぽど大人だって思ってしまう。


年齢ばっかり重ねていても、私の中身はまだまだ子供なんだって気がしてくる。



でも、明日は彼の二十歳の誕生日。



二十歳って特別な気がして、その日はやっぱり一緒にお祝いしたいんだ。

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