黄砂にやられて

最近目の中がゴロゴロする。

朝も昼も夜もずっとだ。


このゴロゴロは花粉というよりもっと大きな粒がある感覚だ。多分、きっと黄砂だ。


思えば去年の今頃も同じ悩みで困っていた。


ゴロゴロ時は洗眼薬を使いたくなるが、砂が完璧に取り除けるのかは疑わしい。

砂は水に浮かない。つまり黄砂は洗眼薬に浮かないということだ。


そこで私は洗眼液の中で目が飛び出すほどに大きく見開きパチパチを激しくして砂にかかる重力を蹴散らしている。

そんな感じで洗眼薬のカップを瞼に押さえつける時間が長くなるのだ。


朝の出勤前に洗眼薬をすると、とても困った現象に悩まされる。なぜなら目の周りにぐるりとカップの跡が付いてパンダみたいになってしまうからだ。


パンダならまだ可愛いが、どちらかと言うとゴルゴ13の主人公みたいな目元になってしまう。こんなのは罰ゲームだ。


最近はゴルゴ線がすぐに消えなくて、ゴルゴ顔を晒して職場へと行かねばならなくなった。

ゴルゴ線がすぐに消えないのは歳のせいなのか?


洗眼薬を習慣化すればゴルゴ線は一時的どころかレギュラー化してしまうリスクがある。


あれは朝イチにやるものじゃない。ゴルゴ顔で出勤という羞恥プレイをする羽目となる。


故に一日一回、就寝前がおすすめだ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る