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第10話
卒業式も終わり、学校を後にして、亮太と二人で歩いていたら、後ろから、走ってくる音がした
振り向いたら、元弥だった
元弥は息を切らしながら、私に「これ、渡そうと思ってたんだ。それじゃあ」と言って、走って行った
渡された物は、箱に入った沢山の飴だった
私は嬉しくて、大粒の涙が流れた
「アイツ、お前のこと…ホワイトデーも近いしな…行けよ」
「だって…」
「告白みたいなもんだろ!ここにいるな!お前も好きだったんだろ」
「違う」
違わなかった
私は嘘をついてしまった
「早く行け!」
「亮太、ごめん」
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