第41話

あれから、何時間経ったのだろう…。

手術室から、和也が出て来た。

和也は助かった。

助かって、良かったと安心した。


それから、数時間が経って、和也が目を覚ました。

「沙織…大丈夫だったか?」


「それを言うのは、私だよ。和也、大丈夫?」


「少し痛いけど、大丈夫だ。沙織、チョッと来てくれ。」

片方の腕でギュッと抱き締められた。


「ごめん。悲しい思いばかりさせて…。俺を打った相手が分かったから、もう大丈夫だからな。」

和也の腕の中、暖かい。

生きていて良かった。

そのまま、和也は眠った。

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