第19話

でも、竜仁は凄く優しかった。


休みが終わり、次の日の夜に街を歩いていたら、極道みたいな人に絡まれた。


その時、白いスーツを着た男の人が、車から降りてきた。

和也?ではないか…。

殴り合いのケンカになって、和也に似ている人が勝った。


その人は、そのまま帰って行こうとしていた。

「あの、待ってください。」と言ったら、その人は立ち止まった。


「ありがとうございました。」と言ったら、頷き帰って行った。


私は立ち上がって、歩きながら、和也と心の中で何回も言っていた。

和也に会いたいよ。

叶わない恋があるなんて…。

神様のイタズラだ。

忘れられないよ。

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