冬の王の物語

冬の王・・魔法の始まり・・

第1話

天空 青の空の下で

雪に覆われた大地と森 大きな湖

点在する小さな村や町


大きな湖の 空中に浮かぶ 一人の老年の男がいた・・

魔法使い その大いなる魔力により 冬の王と呼ばれた男


湖・・・

まだ完全には凍ってない 湖の水

そこに魔法の呪文が唱えられる・・。


そこに男の魔法の呪文と共に 幾つかの水の塊が空中に浮かぶ・・


やがて水はかたまり 様々な形をなして

氷の彫像となる・・


翼を広げた氷の巨大な鳥や

羽のついた天馬(ペガサス)に変化する・・。


氷の彫像達は

声を上げ・・羽をばたつかせる・・。


雪の競演の中で

氷の生き物が造り上げた

湖の上の氷の城は 空中に浮かび

美しい、光を浴びてその姿を輝かせている・・


雪だるまも

かりそめの命を与えられて

城造りを手伝う


そして・・それから

金の冠と豪華な毛皮の衣裳を纏う壮年の男が

氷の馬に乗り現れた・・


王は 手をゆるやかに踊らす それに合わせて水が答えるように

柔らかなウエーブをえがく・・


水の中から氷の乙女達・・



知らせが来る・・


知らせが来る・・・


祭りの宴を楽しみに待つ村人たちの元へ


小さな氷の生き物達が 駆け出した

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