第10話

「あっ!手伝います!!」



「ズルいっっあたしも!!」


なんか来た!!

目の色変えて!!

ゾロゾロと女の子達が集まってくる。



怖っっ…



「ごめん!ちょっと邪魔!」



「おっ」



「子供は危ないから、下がってた方がいいよ!!」



「おお💢」



「つか、竜希の側に居すぎ!!離れろよ!!」



「おおお💢💢」




思えば、遠くへ来たもんだ……てか。



ドンッドンッドンッと女の子達に押され、あたしは本の所から、竜希さんや蓮くんの側から離れてしまった。




群がった女の子達が我先にと本を凄い勢いで拾っていく。





いやー、便利だね(^∇^)

凄いね(^∇^)




あたしは迷わず、ホイッスルを口にくわえた(怒)




「チビネ!!大丈夫…NOーーーっっっ!!」



「離せっ!離せぇぇぇっっ蓮くんのアホー!!」



「アホ!?なんで!?」



「なんだ??チビど……」



蓮くんと竜希さんが遠く離れたあたしに気付いて来てくれた。

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