第34話

小さい頃から彼に憧れていた


こんな人みたいになりたい と幼いながらにも思った


小さい頃は、いつも近所の “兄ちゃん” にくっついてまわって、沢山迷惑かけてきたと思う


1つだけ上の “兄ちゃん”


名前は、相楽 一


小さい頃は “はじめ” と読めなくて “いち兄ちゃん” と呼んでいた


中学2年の冬、その兄ちゃんが頭が良くて有名な正堂学園に合格した


その事を聞いて、 「じゃぁ俺も!!」 と言って、周りには お前の頭じゃ無理だ と笑われた

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