第11話

「浩介…?


今日はどうしたんだよ?


先に部活行ったかと思ったら、先に帰ってるし、

……オレ、浩介に何か悪いコトした?」


「……


別に何も…


気分悪いから、今日はもう帰って…」


「大丈夫か…?」




浩介の肩にそっと手を置くと、肩がびくりとはねて、

その後、浩介の手がオレの手を払い退けた


チクリ、と胸が痛む…


浩介は壁際に顔を向けているので顔は見えない


だから、露骨に傷ついた顔をしたであろうオレの顔を

浩介に見られるコトはなかった

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