第45話

紅「翠龍っ!!!」


リン「っ、翠龍様っ!?」




紅とリンの声が重なって聞こえた


もちろん、そう聞こえたのは、信哉だけなのだが…




………?


気のせい…?


紅の声には憎しみの色に彩られていた気がしたのだが…




信哉は煙の中にいた男性に視線を向ける


その男性は…


とても綺麗だった




銀に近い碧色の髪に青い目


整った顔




まるで水の様で、この世のモノではない様な綺麗さだった

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