第3話

オレの名前は神保 信哉(ジンボ シンヤ)


オレは今、ピンチかもしれない


いや、ピンチだ………




オレは今、学校にいる


そして、今は体育の授業中だ


外でサッカーをしている


そして今、オレの目の前には、俗に言う、“化け物”がいる




さて、どうしようか………




オレのナカにいるアイツは炎の属性だ


アイツ、紅(コウ)とは仲が良い


親友、いや、唯一の家族ともいえるだろう




紅の力を借りても良いが、それをすればかなり変な奴に見える


でも放っておくと、何かしら厄介な事になるのだ


面倒事はキライだ…




ボソッ




信哉「燃え尽きろ…」




ボンッ!!!




「オァァァアアアァ!!!」




化け物が叫ぶ


腹に響く、低い嫌な声


これを聞いてる時、いつも気持ち悪くなる




「保健室にでも行くか?」




紅がオレのナカから聴いてくる


こーゆー時、頭の中から直に響いてくる




そうだな…


先公に一言言ってから、早退しようかな………




信哉「センセー

気分が悪くなったので、保健室に行ってきます」




先公「なんだ、神保


顔が青いな…


担任には俺から言っとくからさっさと早退しろ」


信哉「ぁ、はい…」

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