第21話

「ひとみ、すまねえ」


俺は恥ずかしくて、堪らなかった。


すぐにティッシュをひとみに渡した。


「ごめんな」


「大丈夫です、私だって、気持ちよくしてもらったんですから」


我妻さんは車を停めるように指示をして、外に出た。


ペットボトルを差し出して口を濯ぐように言った。


その後、車は私のアパートへ向かった。


(てっきり、我妻さんのマンションに連れて行かれて、最後まで行っちゃうのかと思ったけど)


「ひとみ、キャバクラは辞めろ、それから、金は俺が出す、いくら必要なんだ」


「そう言うわけにはいきません」


「俺のプロポーズは受けられないってことか」

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