第59話

メジャーデビューから1ヶ月。






NATSUの姿を見ることができたのは、結局、初日だけだった。



やっぱり、デビューするとメディアの仕事が半端なく多くなり、

テレビで見る " blue-black "のメンバーは、

自分の時間作れないまま、少しやつれていたように見えた。




一方、私は、

あの" 展望台の夜 "から恋する思いは募るばかり。


すぐにでも東京に行きたいくらいだった。






電話してみようかな。






外の公衆電話から、NATSUの家電話にかけてみた。

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