第43話

おばさんの Tシャツに、誰のかわからないハーフパンツ。



「お風呂ありがとうございました」




裸を見たであろう男の子の顔は見れなかった。


中学生くらいだと思うけど、男は男だもの。




「愛ちゃん、これ次男ね健司」



おばさんが紹介してくれたけど、彼はそれどころじゃなさそう。




「かぁちゃん!だから、誰?」



「なっちゃんの知り合いのお嬢さん、今日から住み込みで働いてもらうのよ」



「えー?!NATSUさんの?!」




健司くんは 私をじっと眺めると、はぁっとため息をつき、二階に上って行った。




「……あの子 なっちゃんに憧れてるから気にしないで、

愛ちゃん、ソバ切ってくれる?」





「はい」



アクシデントはありつつも、

初めての蕎麦作りを楽しんだ。

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