第18話
来た道を帰るつもりなのに、分からなくなった。
あのカラオケボックスを探しても、ビルのあった場所は空き地になってる。
私……頭がおかしくなったの?
小店の公衆電話をみつけて、おばさんの家にかけてみる。
トゥルルートゥルルー…
繋がった!
《もしもし、山仲ですけど》
「…おばさん!…愛です。何も言わずに外出してごめんなさい、今っ……」
「愛?どちらの?おかけ間違いじゃないです?」
けれども、冷たい返し。
「怒ってますか?あの、すぐ帰りたいんけど道に迷ってしまって、……お母さんの初七日に本当にごめんなさい」
ブツッ…!
「あっ!」
ツーツー…ーーー
切られてしまった。
再度かけるも電話をとってくれない。
泣きそうになりながら、まだ明かりのついているCDショップに立ち寄った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます