第77話

射沙波「また変なこと聞いてゴメン


    実は、ちょっと小耳に挟んじゃって


    …たまたまなんだけどさ」



恋羽「そうだったんだ?


   そのことなんだけどね…」



ゴクリ…






奇しくも先程切り出しかけた

"彼氏確認"になったわけだが…


結果次第では、

心の中で膨らみすぎた想いが

塊となって重くのしかかり

胸を苦しめることになってしまう










恋羽「…一昨日、断ったんだ


   どっちも…」






射沙波「そ、そうだったんだ…


    (ほっ…



     …としたい所だが、

     理由次第では…)」



恋羽「悪いことしちゃったかな…?」



射沙波「それは恋羽ちゃんの気持ちだから

    悪くなんてないよ?



    …その、どうして断ったの?


    もしかして、彼氏がいるから

    …とか?」



ついにストレートに聞いてしまった


答えによっては自身を苦しめることに

なるのだが 

ヤキモキしっぱなしなのも性に合わない

ので…

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