第69話

射沙波「入学早々にクラスで自己紹介

    した日… 恋羽ちゃん

    確か遅れて来てたよね?


    今更かもしれないけど、

    大丈夫?

    何かあったの?


    実は気になっててさ…」



名簿順に自己紹介をする際、

”あ”の 淡空 恋羽が居なかったため 

”い”の 射沙波おれからスタートしたを

思い出した



ラストの生徒が自己紹介したあとに

恋羽ちゃんが遅れて現れ、

その舞い降りた天使の姿に一目惚れ

したことは俺にとって衝撃的な事件だった

…記憶にも新しい



その少女と 今こうして 目の前で

二人きりで話していることは

夢のようであり 同時に 

夢以上に不思議な感覚になる



恋羽「あの日ね

   たしか先生も言ってくれてたけど

   病院行ってから学校に来たんだ


   自己紹介は緊張したなぁ」




射沙波「そっか…そーいや

    言われてみれば 病院って

    言ってたかも…」



恋羽「ただでさえ緊張しやすいのに

   教室に遅れて入るのって

   苦手…


   みんなに見られてるみたいで」



射沙波「今度から俺が

    入りやすい雰囲気作っとくよ?

    そーゆーのは任せて? ね?」



恋羽「あはは ありがとう」

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