第80話

“わ5“地区―――――…





猫のガイドにより、

おそらくは最短距離で到着。





「学校か… しかも夜の」




―あれ? 猫は?―




「えっ? 猫ちゃん??

 

 いない! いつの間に!?


 うわー さみしい〜!」




猫の姿はどこにも無く、

既に踏み込んだ夜の学校の敷地内に

2人、取り残されたように佇む…。





―昇降口だよね?ここ…


 何箇所か扉あるけど、

    ・・・どうする?―




「猫ちゃんがここで消えたってことは、

 この扉から入るのがセオリーじゃない?


 他から入って、万が一違かったら

 アウトだし…」



―残機ないもんね…


 確かに、ここにすべきか…―





入り口は10箇所ある。


もしも正解が1箇所なのだとしたら、

確率は1/10。



あなたは、ユウと顔を見合わせて

せーの!で、目の前の扉を開た。

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