第48話

「よし、そうしよっか!」





道は二手に別れてはいるが、

流石に別行動はリスクが大きいし

そもそも1人で真夜中の墓地歩く

などという選択肢は無く、

とりあえず2人で本堂に進むことにした。




――――――――――――――――――――…





本堂の中は、明かりもなく

真っ暗だ。



スマートウォッチのライトを使い

中を照らすと、

右にも左にも通路があるようだ。



目の前には畳の間があり、

沢山の遺影が設置されている。




2人は畳の間に進み 石板を探している。



これまでに訪れた地点で、最初を除けば

☆マークが刻まれた石板と

マークなしの地点は交互に現れているので、

今居る場所のどこかに同じように置かれて

いるはずだ、

…先程の雑談で あなたがそう言っていた。





「うわ…


 これ 気味悪いね」





ユウが指さしたのは、

先程遺影と思っていた写真だ。




近くで見てみると、顔がない。



首から下、胸から上だけが

額縁の中に飾られている。





時刻は02:22





ただでさえ不気味な写真だが、

真夜中の雰囲気のせいで、

恐怖が倍加されてしまう。

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