第21話


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あなたは気がつくと、

天井を見ていた。




はっとした表情でガバッと起き上がり、



周りを見渡して、障子戸に囲まれた

広い和室にいる事を理解し、



ここがスタート地点であると気付いた。





慌てて身の回りを確認すると、

ポケットから出てきたのは…

メモ帳とペン、

そして2枚の赤い紙、青い紙。






スマートウォッチの時刻は01:35。

日付は変わっておらず、


時計の充電も特に減っていない。






―あの街路樹は!?―






そう言ったあなたは、

目を覚ます前の記憶がある様子。


しかし、にもかかわらず

日付が変わらずに、再び初期位置に

戻っていることから 不可解な表情で

頭を抱えている。




―待って、一旦落ち着こう…―





そう言ってメモ帳にペンを走らせた。




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メモ

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02:57の少しあと、

街路樹の一本が音を立てて揺れたのを

確認し、目を覚ましたら再び初期位置。

時間が01:35に戻っている?

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