第344話

泉水はジュエルから総理が参加する旨を伺い、その意図を読み取り 孔雀畑に相談の上で急遽参戦することを決めた。




『 (アナタの狙いは解っているの

  ですよ、永田総理


  つまり、


  日本の総人口は女性の方が多い

  ↓

  ジュエルをうまく活用して

  支持率を上げ、長期政権を握りたい

  

  というあたりが狙い目で、


  概略的には、


  ジュエルを側近に置く!

  ↓

  ジュエルを使って話題を作る!

  ↓

  ジュエルを通じて政治への興味を

  促す方向にもっていく!

  ↓

  支持率大幅UPへ!



  そんな感じでしょうけど…



  ジュエルはそう簡単には

  利用させないからねっ!) 』




思惑を阻止するために現れた泉水。



対する総理は…



「 (噂のジュエルくんが持つ

  瞳の魔力とやらを直接確認し

  能力査定した上で、この場で側近に

  スカウトするつもりだったが…


  誰の差し金だ?


  まさか、孔雀畑先生が気付いた!?


  何とか出し抜こうと思ったが

  まさかな…) 」


 


ジュエルを活用したジュエル戦術についてはとうの昔に孔雀畑が考えていた内容だ。

しかしこの永田という男、一部の週刊誌では話題に上がっているが、


”人ネタパクリ野郎” でもあった。



しれっと人のやり方を真似ては

しれっと何かにつけて自分のモノとして

取り入れてしまう、という。



そうやってトップまでのし上がってきたことは一定の評価に値するが…。



今回は孔雀畑がジュエルを配下に置いているのを知りつつも、何かと理由を付けて自分の側にも置いてしまおう、というハラだったようだ。

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