第256話
「そうだ!」
タッタッタッタッタッ!
理人は、突然 横たわった泉水の方へ
駆け出した。
「これは やはり…!
…フウカさん! こちらへ!」
理人が呼んだフウカとは、
先程までナンバー2と呼んでいた女性の
ことだった。
「まだ微かに、息があります!
フウカさん、今なら…!!」
泉水の胸には、確かに銃弾が抜ける
痕が残っていた。
しかし、左肩の損傷は激しいものの
臓器は避けており、即死の状況から
エンドピースは、身近に居る者に
影響を及ぼすことがある。
理人がノアから影響を受けたように、
泉水もまた、
”逃亡”の力によって、即死から逃れたのではないか…
まるで 銃弾が逃げるように、
心臓を避けた経路をたどっていたから。
…と、理人は分析する。
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