第254話

胸の内ポケットに忍ばせていた

ニゲルの花は あまりに白く、

新しい心を手にした理人には

受け入れる事が出来ずに、

その場で踏み潰し、




NIGERUニゲルに反する想いから、


逆読みでUREGINユーレギン

自らを名乗る事にした。




ユーレギンと名乗るようになった理人は

黒い衣服を好むようになり…


それから ノアと呼ぶことは無くなり、

エンドピースを埋め込んで誕生した

異能者第1号の意味を込めて、

ナンバー1と呼ぶようになった。





また、

エンドピースには適合率という指標がある。



適合率が低いと、

融合がうまく行かずに脳内で激しい

痛みを伴い、やがて死に至ってしまう。



そこでユーレギンは、

適合率が高いナンバー1の血統に着目し、


ナンバー1、

つまりノアの血族を使って

次々に異能者を生み出し、


7体もの”選ばれし者エンドピーサー”の

生成に成功した。









その後、ユーレギンは

エンドピースの魔力に魅せられ、

自らの脳内に8枚分のエンドピースを

宿すことを目論むようになると、

朽笛高校内にある施設を抜け出し


レグルスと言う独自の組織を立ち上げ、

人知れず研究を続けるが…



その行動は、

雇用主である黒鎌の反感を買うこととなり

命を狙われるようになった。








…―――――

 これが

 ノアと、


 ノアのエンドピースによって

 取り込まれた


 理人、ユーレギンの記憶

         ―――――…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る