第243話

キィィ―…ン


キィィィ―…ン





ジュエルの脳内に埋め込まれた欠片エンドピースが、

異能者たち7人分のエンドピースに囲まれ、

特異的な波長を受け、外へと飛び出そうと

している。





そのとき…







「ユーレギン…


 ひとつだけ、

 計算ミスをしたようだね?」






ボワァ――… … 。






ジュエルを囲う、7体の発光が一斉に収まった。






「何!?


 何故、反応が止まる!???」






「もう、やめましょう


 “理人さん“ … 」





ジュエルの肩に掛けていた手を下ろし、ナンバー1がユーレギンに対しそう言った。







「なっ…!?」







「これも覚醒した力なのかな?


 ナンバー1…彼女が僕に触れた時、


 彼女の記憶が、僕に流れ込んできた



 だから僕は、

 この"逃亡エスケープ"の力を使って


 彼女を “呪縛から逃した“ んだ


 たまたま、僕を抑え込んだのが

 彼女で良かった…



 触れた人にしか、この力は

 使えなそうだしね…」









「ノア…!?



  ノアなのか?




     も…戻ったのか…!?」

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