第85話

「あ〜 お母さんが貸してたマンガね?」



『そっ、 これ返しに来ただけ』



「え〜? せっかくだから

 上がってってよ〜?」



『私も忙しいから、行かなきゃ…』



(ホントはな〜んにも予定無いけど、

 少しは見栄とかはっとかないとね。

 コレが、26才女性のたしなみ・・・・

 ってもんよ。)



「ホントはヒマなんじゃないの〜?


 ちょっとだけ、ね?

 少しお茶飲むくらいはいいでしょ? 

 ねっ? ねっ??」




(どいつもこいつも、鋭いヤツが多いな!

 私の身の周り!)




『わかったわかった!

    ちょっとだけね…』




「やった!

 上がって上がって〜!」




(こうして、家の前にある川を越えて

 350mくらいのところにある 

 親戚の家にやってきたわけだ…。


 まぁ〜近い海外旅行だこと・・・。)



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