第42話

(かといって、折角のこの”端末利用案” を

 封印して、一旦帰ってから またここに

 来るのもどうかと…。

 神出鬼没の彼を放課後以降に見つけ出す

 のは予想以上に、私に酷な話だし…。)







ちょいちょい…






『…ん?』





泉水の足を、指でつつくのは…







「また来たの?


    お疲れ様


 顔、疲れてるね? いずみちゃん


  いつでもここで、寝ていいんだよ?」






( はぁぁ・・・



    はぁ・・・ あああ・・・



  超絶イケボの不意打ち暗殺事件サイレントアサシン!!!






 眠そうなのに…


   にこやかに、屈託のない笑顔で…



 その きらきらした瞳で


   私の心に するすると入りこんでくる



 その 優しい声で…


   私のガードを 完っっっ全に

        無力化してしまう…



 こっちは 

   あなたのせいで疲れてるんだけど…


 でも・・・ でも・・・

   そんな声聞いちゃったら…


  なんだか もう… 

   任務とか どーでもいいの… )

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る