第18話

『えっと… 後ろには 聞いてた特徴の子は

 いなそうだけど・・・』



きょろきょろと周りを見回すも、

眉目秀麗びもくしゅうれいな少年は見当たらない。



「泉水さん、 泉水さん」



立ち止まった泉水に、廊下から

竹宮先生が泉水に声をかけてきた。

なぜかしゃがみ込みながら、

顔だけちょこんと出して。




『あっ 竹宮先生?

 どうされました?

 

 えっ…と、

 どこにもいないみたいですが・・・』




「下、下・・・」




『えっ・・・? 下って… 床しか・・・』



泉水は、竹宮先生が指さした方向を

目でなぞっていくと…

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