第3話

―――――――――――――――…





県下4大ヤンキー高に数えられる

公立・山彦殿やまびこどの高校。



梅雨が訪れる前の6月。

蒸した1-2の教室内では 教員が黒板に

数学??の問題を書き、生徒に問いかけを

行っていた。







「では、どなたか、

 この問題を答えてくれますか?」






「くっくっく…


 流石に俺らを馬鹿にしてんじゃねーのか?

 

 なァ…

    センセーよぉ…!」




教師の問いかけに対し、生徒の反応は辛辣だった。教師にとっては想定内ではあるが。




「そ、そんなわけないじゃないですか…


 では・・・浜西くん、


 答えをお願いできますか?」




とはいえ、尖った視線を一斉に向けられ、

脂汗をかきながらも言葉を返す。





「ひっかけだろ? くくく…!


 イージーなトラップぶっこんでんじゃ

 ねーよ、ゴルアぁ…」

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