第53話

『凍雅さん置いて帰ったら怒るかなぁ』





ここで、今名前が挙った凍雅もまた

武闘派三英傑の1人だ。





ガチャッ!




「おぉ、征十郎 はえぇな


 もしかして待たせた?」




部屋にやってきたのは正にその男だった。




『ホールも大変ですね


 シフトチェンジですか?』




「いや、茜ちゃんと文華ちゃんと、

 それから千景ちゃんと話してたら

 遅れちまった…


 じゃー帰るか」




『はは… 白虎を継ぐ人って

 みんなそんな感じなんですか?』




「なんだ?

 そんな感じって」





『先代の白虎… 晴嵐せいらんさんとか、

 さらに前の緋薙ひなきさんも、みんな色好み

 って言われてるじゃないですか』




「そんなん、ただの偶然だろ


 オレは割と硬派な方だと思うけどなぁ」





『…先月、ナンパ成功率100パーだとか

 言ってたクセに…』




「あぁ? 何か言った?」




『いえ、ただの独り言ですよ


 帰ってオンラインでジュエルくんに

 勝率100パーで勝たなきゃ って』




「ふーん、


 どーでもいーけど、仲いいなぁ

 お前ら」







凍雅とうが 理王りお 17才


白虎の名を冠する男。



その実力は歴代白虎の中でも突出し、


現世代に於いてもナンバー1の呼び声が高い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る