第47話
店長
「お待たせしてしまい、
申し訳ございません
・・・こちら、
ポリソンヌのミルクレープ
でございます
・・・んねっ」
射沙波
「おおお!
写真で見るより神々しい〜!!」
織原
「確かに美味しそう~~~!!
いただきまーーーすっ!」
店長
「ほぁああああっ!!!!!
ストーーーーーーッピングぅ
んねっ!!!!!」
射沙波
「えっ!?
何 なに!??」
店長
「スイーツとは・・・
果てしなき情熱・・・
・・・スイーツとは・・・
燃え上がる恋心・・・
・・・お客様・・・
ご自分で食しては
スイーツが悲しみます・・・
ぜひ、お互いの手で
お口に運んであげてください・・・」
射沙波
「はァ!?
なんでそんなことを??」
店長
「その昔、
中国の
こんなことがありました・・・
・・・つべこべ言わずに
食べさせっこしろやゴルァ!」
射沙波
「ひぃっ!? 何 なに? 」
急に野太い声を出す店長
さらに一瞬、
店長の顔が仁王像のように変化して見えた
射沙波だった
射沙波
「こ・・・こうか・・・?」
織原「・・・こうかしら・・・?」
店長の異様な圧に押され、
ミルフィーユをお互いに食べさせあう二人
紬
「あちゃー・・・ 師匠、
最後の最後で力技とは
おいたわしや・・・」
残念ながら現時点で
ミルフィーユ・ポリソンヌの
完成度は50%程度
キャッチ安堵リリースのノウハウも
今はまだ積み上げ途中
しかし後に つむつむ こと、
海原 紬によって諸々の技が完成されることと
なるのは内緒の話・・・
ミルフィーユ・ポリソンヌは
後半 詰めが甘かったことは否めない
・・・が、
ここからが店長・
真骨頂だった
鋭く激しくギラついた
店長
「奥義・
さりげなくチェアを引く
↓
モエカがよろける
(足元の池に落ちそうになる)
↓
イザナミがモエカの腰に手を回して支える
↓
店長がさりげなくイザナミを押す
↓
二人とも池にダイブ
(水は足首までしかない)
↓
イザナミがモエカに覆いかぶさる格好になる
店長
「終幕・・・
…生まれてはじめて
唇を重ねるイザナミとモエカ
1ST Chu〜・・・♡
射沙波
「おわぁっ!
モエカ!! すまん!!!
これは その・・・
あれだ・・・
不可抗力ってヤツだ!!!」
織原
「きゃああっ!
何すんのよっ!!!
も〜
服 びしょびしょだし~~~~」
・・・・・・・・・・
店長
「これは大変失礼致しました・・・
洋服のほうは・・・
こうして こう
こうこうこう ・・・
・・・ハイ、 いかがでしょうか?」
織原
「あれ!? 乾いてる???
なんで??」
店長
「さて・・・
燃え上がる情熱が
お水を蒸発させてしまった
ようです んねっ」
織原
「(アタマおかしいのかしら?
ここの店長…)」
射沙波
「どーやら
とんでもねー店に
来ちまったらしい・・・」
お互いのファースト・キスの味は
ほのかに甘いはちみつの味・・・
しばらく顔を見合わせることが
出来ない二人だった・・・
店長
「ふふ・・・
あとは運命の赴くままに・・・
お幸せに んねっ」
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