第38話

(こんな時間に街をうろつくのなんて

 いつぶりだ?


 朝一に河川敷でケンカとかは

 よくあったけどな)



織原

「アンタさぁ、

   高校入って なんか変わった?


   ・・・妙に授業は真面目に

   受けてるし、

   遅刻も今のとこ一回もないっしょ?


   なーんか裏がありそー

   なのよねー・・・」



射沙波

「ウッセ〜な! 

    言ったろ?


    高校はちゃんと卒業したいって」



織原

「ふーん、 


   ・・・そ。


   ならいいんだけど」




射沙波

「引っかかる言い方だなぁ


    俺だって、

    ヤルときゃヤルんだぜ?」



織原

「わかってるよ…


   アンタがやるときはやる

   ってことぐらい」




射沙波

「(ドキッ!


    ・・・何? 

    今のお目目・・・


    女の子の顔、

    持ってたのかよ・・・コイツ…)」



織原

「あれ? 

   上映時間変更だって・・・


   ・・・12時って・・・



   あと2時間半もあるじゃない・・・」




射沙波

「まー 

   別にヒマだし、

   どっかで茶~でも

   しにっとくか?」



織原

「そーね、

   確か近くにオープンしたばっかの

   お店あった気がする」



射沙波

「マジで? 

    甘いモンあんの?」


織原

「あるんじゃない? 

   ケーキバイキングのお店だし」



射沙波

「イェー~~♪ アガるぜ~!!」



織原

「あはは、なんかコドモみたい」



いったん映画館を出て、

二人は外に出ることにした

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