射沙波くんの恋歌

第31話

織原を先に学校へ行かせて、

近くにある空き地に集う4名の男

学ランA

「話し合いとやら・・・

　　　　　始めようか？」

射沙波

「そーだな・・・

　　　　しかし朝からメンドーな

　　　　こった・・・」

学ランB

「イザナミぃぁ！　

　　　　　テメー 忘れたわけじゃ

　　　　　ねぇだろな？？

　　　　 1年前に俺らにしたこと…！！」

射沙波

「(はぁ・・・

　　　　こいつも柳レベルか・・・)

　　　　ハイハイ、覚えてますよ・・・

　　　　モブキャラAとBだろ？」

学ランA

「テメーはコロす！！

　　　　この 荻原（おぎわら）　大州（だいず）と…」

学ランB

「萩原（はぎわら）　茂樹（しげき）がな！！！」

いきなり襲い掛かる オギワラ とハギワラ

ガガッ！！！　　

ドシャァァッ！！！！

オギワラ

「痛ってぇ・・・！」

ハギワラ

「・・・くぁっ・・・！！」

姫崎

「ワリ・・・　

　　　足元が無防備（フルヌード）だったんで　

　　　ついな…」

右足のつま先と踵（かかと）で 瞬時に

オギ＆ハギの脛（すね）を連撃で蹴りつけ、

その場に蹲（うずくま）らせるヒメサキ

オギワラ

「何すんだ　コラァァァ！！！」

ハギワラ

「クソがっ！！！　

　　　　　ナメやがって！！！」

姫崎

「オギワラだかハギワラだか

　　　知らねーけどよ・・・

　　　このまま続けたらどーなるか

　　　わーってるよナ？」

オギ＆ハギを見下ろし

鋭い眼光をギラつかせるヒメサキ

オギ＆ハギ

「「　次はテメーを

　　　　　　這（は）いつくばして

　　　　　　やっからな！

　　　　　　ヒメ貝野郎！！！」」

姫崎

「・・・次はねーよ、ターコ」

捨て台詞を吐いて一目散に退散する2名と

瞬殺・無傷で

やれやれ とため息をつく ヒメサキと

まさかの出番なしで

口をポカンと開けている射沙波