第26話

1時限目・・・数学(自習)


各自 自習用のプリントに取り掛かる

しばし シャーペンのカツカツした音だけが

聞こえる静寂


だがそれも15分程度でざわめきに変わる




【女子サイド】


笠木

「織原さんはいいなぁ~」


織原

「えっ? 何が?」


笠木

「んっ んっ」


手に持ったシャーペンで

織原の胸を指し示す笠木


織原

「あーー・・・ うん・・・」


笠木

「アタシもおっきくなりたーい」


織原

「実は、

   ちょっとコンプレックスなんだよね

   …コレ・・・」


笠木

「えっ!? なんで??


   おっきいのは正義だよ??」



織原 萌歌は

小学4年の時から大きく実ったバストを

気にしており

実際にはDカップあるところを 

自称Cカップと言って

ささやかな 抵抗をしているのだった


織原

「けっこう、

   視線とかが気になっちゃって・・・」

   

笠木

「ふーん、

   アタシからしたら贅沢な悩み

   だなぁ・・・


   見られたい ってか

   見せつけたいもん」



織原

「そーかなぁ・・・」




産毛屋

「どーした? 

    いたいけな少女たち・・・


    ぶっちゃけ、胸なんて 

    どっちでもいーっしょ?」



首にカメラを下げた女生徒が会話に混ざる



産毛屋

「オンナはね、

    デコルテがすべてよ


    デコルテ。


    はっきし言って」



織原

「あはは 

   ちなみに、このクラスで言うと

   誰のが理想 とかってあるの?」



産毛屋

「うー・・・・ん・・・」



産毛屋のデコルテサーチライトが

即座に発動すると

360°見回して デコルテ神の発見を急ぐ



産毛屋

「あっ!!! デコルテ神 

    すでに降臨済み!!!」


笠木

「だれだれ!? アタシ?」



産毛屋

「見て! あの究極のライン!


    そして 恥ずかしげにも 

    慎ましやかな 骨の隆起を!



    ねぇ、濡蛍ぬれぼたるさん? 

    写真 あとでいいかな?」



濡蛍

「えっ・・・? ・・・は、はぁ」



産毛屋

「じゃぁ、お昼休み 

    食事後の血色が良好のときに!

    おーし、

    ランキング更新だわ・・・」

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