第24話 幽体離脱


家に戻ってきた。


「それじゃぁ、リヒト様ぁ~頑張りましょう!」


「今夜は私がフォローしますから、安心ですわ!」


「いや、流石に今日は……休みたいな……なんて」


いや、ほぼ一日寝ないでしていたんだ。


流石に疲れたよ……


「えーーっ、そんな、リヒト様ぁしましょうよ!」


アリスは前と同じでもう裸状態。


メリッサは、今日は赤いスケスケのキャミソールにスケスケの赤いブラに透けたパンティ。


しかも、パンティの大切な所に穴があいている。


この前と違う下着姿。


更に今日はガーターベルトまでしている。


「リヒト様、女性に恥をかかせるものじゃありませんわ! アリスさん、早速ですが、ゆっくりと丁寧にリヒト様の服を脱がすのですわ……あくまで優しくです……ご主人様は疲れているなら身を任せているだけで構いませんわ……さぁアリスさん!」


「解った……」


「はい! メリッサさん!」


まぁ、今日はメリッサが居るからそんな酷い事にならないよな。


アリスは慣れていないのか、手を震わせながら俺のシャツのボタンを外していく……


シャツが終わると今度はズボンに手を掛け……ズボンをパンツと一緒に下げて脱がした。


俺の下半身が丸出しとなる。


「さぁ、アリスさん、ご主人様の物をそのまま咥えるのですわ……そして舐るように口の中で舌を使うのですわ……」


「ふぇこわうですか?」


嘘だろう……躊躇なく咥えてきた。


「そうですわ……そのまま強く吸いながら……動かすのですわ…….あらっ、もう大きくなってきましたわね」


そりゃ、片方はまっ裸の美少女。


もう片方はセクシーランジェリー状態の美女。


それにこんな事されていたら、勃たたない訳が無い。


アリスが膝まづいて俺の物を咥え、メリッサが後ろから胸を押し付けるように抱き着いてくる……こっちは見えるだけで何も感じないけど、絵面は凄い。


今日のは昨日のとは違う……


昨日のが獣の契りだとするなら今日のは……そう人間の理性ある契りだ……


凄いな……メリッサは流石愛人だっただけの事はある。


男がどうすれば喜ぶか考え、アリスにさせてくる。


アリスは無邪気なのかメリッサの言う通りなんでもしてくる。


俺は彼女が居なかったから、偶に抜く為に風俗には行った事がある。


だが……これはそれ以上に気持ちが良い。


技術は拙いけど、一生けん命、俺の事を考え舌を口を手を使ってくる。


気が付くと俺はアリスの体に手を伸ばしていた。


そしてアリスが俺にした様に舌や口を使い体を舐めまわし、昨日触らなかった分、アリスの体を存分に触り味わった。



◆◆◆


流石に今日はもう何をする気も起きないな……


もう、窓の外はお日様が差し、鳥がチュンチュン鳴き出している。


横でアリスはすーすー息をして寝ている。


「リヒト様、満足しましたか?」


「ああっ……凄いな、しかしメリッサは……」


「まぁ愛人でしたから、この手の事は詳しいですわね……ただ、そんなに楽しい思い出ではありませんの」


確かにメリッサからしたら、政治的な事で愛人になったんだ。


楽しい思い出じゃないだろうな。


「そうだろうな」


「体があればリヒト様に上書きして欲しいですわね」


本当に体があれば……実に勿体ないな。


「はははっ、体が無いのが残念だな」


何で俺の方を見ているんだよ。


「リヒト様は私とヤリたいそう思ってくれますの?」


違うとは言えないな……


だけど、今メリッサの目が光った気がする。


「そりゃ、そんなセクシーな姿を見せらえれちゃね!」


「そうですか……それならえぃっ!」


あれれ、俺が宙に浮かんでいる……なんでだ?


「うふふふっ、そんな長時間する訳にはいかないですが、少しなら大丈夫ですわ」


嘘だろう……俺も体が下に見える。


「これは一体」


「幽体離脱ですわっ! 私が体を得る事は出来ないですが、リヒト様が幽体になれば……ほらお互いに触れられますわ……」


そう言うとメリッサは俺の手を取り胸に押し付けてきた。


小ぶりだけどプニプニして気持ち良い。


「これ大丈夫なのか?」


「長い事体から離れていると死んじゃいますわね……だけど1時間位なら大丈夫ですわ……それじゃリヒト様ぁ行きますわよ! あ~むぅ、ほうでふか? リフト様ぁ」


手早くズボンを脱がされ咥えられてしまった。


「気持ち良いけど……相手は俺で良いのか?」


「リヒト様はお若いし、なかなかの美形ですわ! 愛人になって真面な恋愛も出来なかった私からしたら……最高の相手ですわね」


『ただ、そんなに楽しい思い出ではありませんの』


『体があればリヒト様に上書きして欲しいですわ』


これだけ聞いてもメリッサの愛人生活が辛かったのが解かる。


体に戻れなくなって死ぬのは怖いけど、メリッサの辛い思い出が上書きされるなら良いか。


「そこ迄、言ってくれるなら……うんぐっハァハァ、しようか?」


俺はメリッサにキスをしてメリッサを抱きしめた。


メリッサは興奮し、俺の腕をからスルリと抜け出し


「時間がありませんわ……私頑張りますわね」


そう言うとメリッサは下着を脱ぎ捨て自ら俺を招き入れるように抱きしめて来た。


◆◆◆


メリッサとの逢瀬はたったの1時間位の筈だ……


だけど、体は恐ろしく疲れた気がする。


前の世界で徹夜を5日間位した時の方がまだましな位に疲れた。


もう……何もしたくない。


「うふふっ、なんだかごめんなさいですわ……若いリヒト様のお相手でなんだか燃えちゃって! 無理させちゃいましたわね」


メリッサの話では、幽体離脱でのSEXは通常の数倍も疲れ、ただ、幽体離脱状態でいるだけでもかなり衰弱していくそうだ。


そう……長い事その状態でいると最後には死んでしまう程だ。


「ハァハァ……気持ちよかったし、別に良いけど、かなりこれ辛いな」


「本当にごめんなさいですわっ! 次からは30分位で済ませますわね」


『しない』という選択は無いんだな。


「頑張ります……」


それしか俺には言えなかった。





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