捨てられないガラクタ

 君は来月、俺の知らない誰かと結婚するらしい。


 君の話をずっと聞かされていたから、俺はうんざりする程ソイツの美点を知ってしまった。


 それでもおめでとう、と伝えたあの時自然には笑えなかったんだ。



 この気持ちは恋と呼ぶほど軽くはない。でも愛と呼ぶには汚くて。



 きっと只の捨てられないガラクタだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る