第1話
その人を見た瞬間、時間が止まった。
自分の細胞たちがこう叫んでいた。
この人が欲しい
それから、あの人に出会う前とは360度変わった生活を送るようになった。
朝7時に起きていたけど朝5時に起きて、あの人のお弁当を作って、
7時にあの人の家の前で待ち合わせをして、
1時間待っても来ないあの人の代わりに出てきたあの人の妹に追い返される。
今まで遅刻したことはないけど、30分遅刻で学校に行き、授業を受けて、お昼休みにあの人のクラスに行き、きれいなあの人を眺める。
放課後は、あの人を向かいに行くために、あの人のクラスに行き、今日ももう帰ってしまったことに肩を落とし、帰る。
これが、当たり前。なのに、、、
「ーーあーはーーーー」
「えーーよーー」
なんで、なんで、なんで、そこに自分以外の人がいるの?
今は使われてない教室
その教室から聞こえる1つは好きで好きでたまらない人の声で、もう1つは、知らない声。
限界、だった。
開けてはいけない扉を開けてしまった。
目にうつったのは、、、
「バレちゃった」
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