第2話

私が、曾祖母の ″ 恋文 ″ を実家で見つけたのは数日前の事だ。

大正、昭和、平成、令和を駆け抜けた曾祖母の長い人生の幕が下りて3ヶ月――


母と遺品の整理をしていた時、壊れた腕時計と共に、押入れの古い缶ケースから出てきた。


「うわ、レトロなブリキ缶」


「それだけで価値ありそうね、 中身は?…」


「手紙」


差出人は、曾祖母である【 木村小智子きむらさちこ】。

宛名は、


松下 進まつした すすむ?」


母も知らない名前だった。

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