第3話 許せないのに・・・
「ひ、ひどい・・・」
唇を噛んで呟きました。
頭に両腕を組んで。
男が見上げています。
仰向けに寝転んで。
私をあざ笑うかのように口元を綻ばせている。
ゴクリ。
私の喉が小さく上下しました。
涙ぐむほどの私の表情を。
その動揺を楽しむように。
男は。
待っているのでした。
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