第50話

【釣り合わなくない?】


耳に入ってきた言葉にハッとする。


【パンツスタイルにももっと色々あるよね?】


【男性がかっこいいからなおさら劣るよね】


あ…。


深田さんは黒い半袖シャツにスキニーというラフな格好だが、大きめのサイズのシャツがよく似合っている。


逆に私は、着やすいと感じているブラウスにただの黒いパンツ。


履きやすいからという理由以外はなく、靴もぺたんこだ。


ーつり、あわない。


「どうしたんですか?水無月さん」


「あ!いえ…」


25歳になったのに、女子力なんて全然アップしていない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る