第47話

「というか、深田さんもパスタ頼んでないですよね?ここ、パスタが美味しいお店でしたよね?」


「まあー僕ご飯派なので」


そういってセットのコーヒーに口をつけている。


前もコーヒー飲んでいたような…苦いのが好きなら合わないな…。


はぁ…というか何を話せばいいのだろう。


というか、緊張であんまり箸が進まない。


「でも、嬉しかったです。きてくださって」


ドキーン。


そういう心臓に悪い笑顔はやめて欲しい。


「べ、別に断る理由もないですから」


でた、可愛くない自分。


「そうですか、良かったです」


そんな皮肉にも笑顔で返される。


何だろうコレ。


心臓が鳴り止まない。

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