第45話

出社後のお昼休憩に電話が鳴った。


彼からのもので、咄嗟に使われていない会議室に隠れて電話に出た。


「も、もしもし?」


「ああよかった、水無月さん、今仕事ですか?」


「いえ、今お昼に行こうと」


「なら、あの日に話したパスタ屋さん行きません?」


「え、えーと…」


こ、ここで断ると感じが悪いだろうか?


いやいや、逆に気があると思われる?


私の思考回路は0.5秒ほどで色々な考えを駆け巡らせた。


「あ、別に無理なら大丈夫ですよ」


「い、行きます行きます!」


「良かった、じゃあ駅近なので南口で待っていてください」

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