第1話

玲唯れいが好き…」


別に付き合おうとか、ハッピーエンドとか、そんな思いはなかった。


0…ではないけど…。


ただ、幼馴染という関係に甘んじる自分が嫌になった。


幼稚園から高校まで一緒。


そしてずっと片想いをしてきた。


高校3年生最後に、


君に気持ちを伝えようと誓った。


文化祭の後。


ー返事はいらないー


そう言うつもりだった。


「俺も…」


「え?」


「俺も、楓が好き」


そう言ってはにかんだ君の笑顔は、


今でも忘れられない。

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