第42話

涙を流すみつくん‥


私に寄り添ってくれる遥香‥


辛そうな顔をするリクさん‥






『みんなごめん。

今日は1人にさせて?』



1人で考えたかった


考えても答えは変わらないけど

頭の中を整理したかった





リクさんはみつくんを連れて玄関へ向かった



遥香は悲しそうに見つめていたが

「かのん

落ち着いたら連絡してね」


といい2人の後を追った。





1人になり今までみつくんと過ごした事を

思い出していた。



初めてみつくんと1つになった日



初めてデートをした日



朝まで飲んでホテルで愛し合った日



幸せだった日々を思い出した

涙が止まらなかった。




今日みつくんに不満をぶつけようと思って

店に行かなければ‥


何も知らずに幸せに過ごせていたはず。






愛していた人に裏切られた

けど今でも愛している‥



『バカだな‥あたし‥』




そんな独り言を呟き

泣き続けた

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