哀しい未来 I

第4話

『先輩？

新しいイケメンはどこにいるんですか？』

私は先輩に聞いた。

「ん？なんだ

かのんは俺を狙ってんじゃないのか？」

先輩はそんな冗談を言う‥

中学生の頃

光明先輩は地元で1番人気があり

モテていた。

いつも隣に居る女の子が毎回違っていた

3つ歳下の私は相手にされないと思っていた。

そんな憧れの先輩。

『先輩

絶対彼女いるじゃないですか〜』

「いないよ」

一瞬、先輩の顔が寂しそうに感じた

気のせいかな？

先輩は昔から特定の彼女を作らない

冗談なのか本気なのか

分からないけど

「好きな子がいる」

と聞いた事がある

こんなに格好いいんだもん

好きな人がいない方が変だよ。