夏休み

107

あれから数日後、アリーナで1学期の終業式が行われた。


生徒会長の挨拶で、思い出さない様にしてきた事が一瞬で鮮明に思い出す。


生徒会長 荻野尚人


何度か挨拶を聞いていたはずなのに、生徒会長の名前を聞き、心臓の音が急に大きくなり、他の音など聞こえてこなくなった。


その声と表情からは、あの時の生徒会長からは、想像すらつかない。


あの後、荻野先輩からは何度も連絡はあったが、それに返す事はしてない。


私がこのまま、この学園に通う事すらいけない気がして…

父からは連絡もないし、私もしていない。

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