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何も考えられずに、横になっていたら…

気がついた時には…


「やっと、お目覚めか?」


「えっ?」


目の前に知らない男子が居て、飛び起きた!


「ちょっと、何なんですか!」


「ここ、俺の指定席なんだけど」


はぁ?この人何?


「随分寝てたけど、授業平気なのか?」


「えっ?今何時間目?」


カーテンの向こうはまだ明るいから日中だと言うのはわかるんだけど…


「4限目終わる所、そろそろ昼だけど、お昼は?食べるか?」


目覚めは悪くはなかったんだけれど…


「何、体調悪かったのか?」


人の顔を覗きこんで来てたから、とっさの反応で身を引いたら、ベッドのフレームに


「いたっ」


案の定ぶつけた。


「何やってんだよ」


手にしていた、ペットボトルを差し出され


「それでもあてとけ、購買で昼適当に飯、買ってきてやるから、もう少し横になってな」


そう言って、ベッドを仕切っているカーテンを開けて出ていった。


何?あの人…

この学園の生徒なの?

あんな人が居て良いの?

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