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興味もない女の子とのデート前日、いつもの様に、会話もほとんどなく時間だけ過ぎて行くが、何時も食堂を出る時間少し前に
「あのさ…」
「何」
相変わらず返ってくる言葉はキツイが、椿はお構いなしに続けた。
「明日夜俺居ないや…デートだって」
「へーっよかったな!」
「はぁ?よかねーよ、めんどくせー」
「そんな事言ってると、世の男性陣敵にまわすわな」
「興味ねーもん」
「はいはい、まぁ明日がんばれよ!じゃあな」
先に席を立って行ったのはユイだ。
ユイが出て行ってから椿は重い腰をあげた。
「はぁ~なんだよ、少しは気にしろよな」
誰にも聞かれる事のない言葉は、さみしく消えていった。
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