第11章

第11話

ユリアは、リリィの頬に手を添え、優しく口付けた。


『初めは、そっと触れるだけの口付けでも良かった…。』


けれど…人の心は強欲だ。


『触れたら、もっと欲しくなる…。』


『あなたを私の色に染めたくなった…。』


ユリアは、一度唇を離した。


「リリィ…もう少し口開けて…。」


純粋なリリィは、ユリアの言われるがまま、少し口を開けた。


「…こう…?」


その瞬間、リリィの口内は、彼女によって掻き乱されていった…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る