2ー19 兄を思う妹
はぁ~~。兄様の考えなんて、お見通しです。
ルナを兄様から遠ざけさせるためですね。
カチュアさん達の旅をダシに使うなんて、兄様は性格が、悪過ぎますよ。
そうまでしてでも、兄様はルナに、
ベレクトさんの話したことが本当なら、恐らく兄様はゲブンの元へ捜索しに行くでしょうね。
八騎将の一人ゲブンは、とある街にある
賭博所では、人と危険種、または魔物同士を戦わせて、賭け事を行われているんです。
兄様が目を付けているのは、賭博に使われる魔物です。
魔物は
兄様はその魔物を流通している者がいると
理由は分かりませんが、魔術研究員だった父様の命を奪ったのは、組織絡みに巻き込まれたと兄様は考え、以前からゲブンに目を付けていたんだよ。
しかし、暗躍する組織は数えきれない程、存在するようですが、その中から父様の命を奪った組織を見つけるのは困難です。
まさか、
外道殺しの異名を付けられてでも。
そんな相手に、ルナを関わらせたくないんですね。兄様は。
だけど、出会ったばかりのカチュアさん達に、ルナを任せるなんて、信頼するにも早過ぎます。
確かに、ルナもすぐに打ち解けましたけど。
それに、あの二人の前では、兄様は普通に笑っていましたから。
いつもは、笑っているんです。しかし、ルナから言わせれば、兄様は表面上は笑っているように見えますが、心の底から笑っていないように感じるんです。
父様が亡くなってからずっとです。
それにしても、向かう先が、セシル王国ですか。
確かに、国境を跨いだ安全な国は今のところは、セシルしかありません。
他の国は、コルネリア帝国とは友好関係は気づけていません。しかし、セシルも国としてみれば、友好関係は気づけていません。
シグマ様とセシル王は二十年前の悪帝の戦いで共に戦った
だから、兄様は、ルナ達にセシルへ向かうようにしたのです。
セシル王は『賢王』の異名を持つ立派な方です。……一応。うん、一応実績は本物ですから。シグマ様が証人です。
ところで、カチュアさんとエドナさんを連れて大丈夫なんでしょうか? だって、セシル王は……。
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